「すべての芸術は、音楽に嫉妬する」
という言葉を聞いたことがあります。

そんなことを思い出した今日の夜---。
歌謡曲、フォークソング、ニューミュージック、J-pop、ジャンルはいろいろあれどその時代にいつも音楽があった。その時の曲を聴くと、ふいに時間が巻き戻る。巻き戻るのだけれど、懐かしさだけではない、そんな深みのある二人のライブを見てきました。

 

 

 

世良公則さんと宇崎竜童さん。

ニューミュージック御三家と言われたchar、ツイスト、原田真二。私はcharがいちばん好きでしたが、数年前に友達に誘ってもらって世良さんのライブにいったら・・・シビれました♪
ギター小僧がそのまま大きくなっている今も少年のような世良さん。前半はツイスト時代のヒット曲もあり、後半は宇崎竜童さんとのセッションですよ!そりゃシビれるよね(笑)。

宇崎竜童さんは御年74歳。
ダウンタウンブギウギバンドでやっていらした頃はギラギラ感がすごかったけど、いまでも色あせていません。ただロックをやっていたせいか耳を少し悪くされているそうですね。でもそれをギャグにしてMCではたくさん笑わせてもらいました。

奥様の阿木燿子さんとの運命の出会い、そしてその二人が作りだした楽曲の数々は洗練されていてかっこよくて忘れられません。

「イミテーションゴールド」「身も心も」「サクセス」・・・
74歳とは思えない声量とエネルギー。会場にひびく音と声はまさに圧巻で空間に轟きます。
二人のギターセッションは音がスパークして、私は楽器はできないから分からないながらも、なんだか鳥肌がたってくる・・・。音楽の力はスゴイ!

こりゃ「すべての芸術は、音楽に嫉妬する」わね。
人に伝えたい、表現したいことが芸術の目的のひとつであるならば、これほど圧倒し伝わり、一体になれるものは他にはないのかもしれません。そしてそういう芸術のチカラを感じることは、心と体が望んでいることなんだなぁと思いました。ナマで音を感じていると、細胞が喜ぶのを感じます。

音楽と絵、どちらも言葉を介さずに伝わるものだけど、今日のところは音楽の素晴らしさをしみじみと感じた楽しい時間でした(^ ^)