昨年の今ごろ、宇美町に住んでいた頃は日々、桜の花が芽吹くのを見ていた。

連なって咲き誇る桜の見事な大木は、先を競うかのように花を咲かせた。

鳥は鳴き、山の緑はいたるところに感じられた。

大橋は便利が良いけれど、季節の香りがしない。

今日は散歩をして少しの春を見つけた。

住めば都だけれど、それぞれ一長一短があるものだと思う。

新しい幕が開けば、前のステージは記憶となる。

いいお年頃になって、私も少しは人の寂しさが分かるようになってきた。