軽い気持ちで平成を振り返ってみようと思ったら、意外にも長くなってしまい、もう令和がやってきそうです。
こんなに長くなると思いませんでした。でもこんなターニングポイントで振り返ることもたまには自分のためにいいのかなと思います。

オイルタイプ万華鏡との出会い

2012年の5月、パステルアートを宮城の復興支援本部や福島の役所や授産施設に持っていきました。
その内容は、平成を振り返る~パステルアート編で書きました。

宮城、福島とレンタカーで被災地をまわった私は、想像以上の経験に頭がまっ白になっていました。
津波の被害、放射のへの恐怖。実際に震災に遭った方々は当然ながらそれ以上の経験です。想像を絶します。

心身の危険を感じると、人は感情や感覚を失くします。
私は直接的な危険は感じなかったものの、目の前にある悲しい状況を見続けて、感情がフリーズしてしまっていました。

いちおう各場所への訪問を終え、パステルを飾ってもらう役割は果たした私は、
その日のホテルのロビーであるものを見つけました。

仙台万華鏡美術館のパンフレットです。

「小さい頃、万華鏡をみていたなぁ…」と思い、次の日に行ってみることにしました。
翌朝はすばらしい青空だったものの、私の感情はまだフリーズしたままでした。

訪れた万華鏡美術館は3階建ての可愛らしい建物でした。

そこで初めて見た、オイルタイプ万華鏡の美しさ…
私はいままでドライタイプの万華鏡しかみたことがなかったのです。

オイルタイプ万華鏡を見て、私に起こったこと

その美しい曼荼羅模様をみた時、自分からエネルギーが広がることを感じ、感情が戻ってきました。
涙が流れて止まらなくなったのです。

美しいものには癒しのチカラがあります。
今でこそオイル万華鏡を見るとストレス値が減るという本も出ています。でも当時は子どものおもちゃか、お土産物としての価値だけでした。私は万華鏡にヒーリングの効果があることを身をもって感じました。

万華鏡を作ることができるようになった奇跡の出会い

福岡に戻って探したものの、オイル万華鏡を手にいれることはできませんでした。当時はそれほどオンラインでの買い物はできませんでした。
私は仙台万華鏡美術館で買った一本だけを手にし、毎日大事に眺めていました。そしてパステルで「万華鏡アート」を描きました。

「パステルで描く万華鏡ワークショップを開催します」
そんな募集記事ををブログに載せたところ、大阪から福岡まで受講にきてくれた方がいました。
雅子さんです。雅子さんとはいまも仲良くさせてもらっています。

その雅子さんがもってきてくれたものはこんな感じのアクリルタイプの万華鏡でした。

雅子さんは「こんな万華鏡が、大阪で作れるよ」と教えてくれました。それが「大阪ワンタローの店」でした。
私はもちろん即座にワンタローさんのところへ行き、たくさんの万華鏡を作って楽しみました。自分でオブジェクトを選んで作るその楽しさはまた格別でした!

思い切ってお願いしたこととは…

その頃はワンタローさんがワークショップを開催しているのみでした。なのでお願いしたのです。
「私にもこの万華鏡作りのワークショップができるようにしてください」と。

その願いを聞き入れてくれ、ワンタローさんから講座を受けて万華鏡作りのワークショップを開催できるようになりました。

そして数年後、私はまたワンタローさんにお願いをしました。
「インストラクターを養成する講座をさせてください」と。

そして2017年1月、テキストを作り、万華鏡インストラクター講座を開講させてもらっています。
九州県内はもちろん東京、愛媛、北海道にもインストラクターさんが誕生しました。
万華鏡インストラクターになると、ワンタローさんのお店からキットを購入して万華鏡を作ることができるようになります。

そしていま、またひとつワンタローさんにお願いしていることがあります。
これは現実するかどうか?お楽しみにしていてください。

銀座ヴィヴァンさんとの出会い

仙台万華鏡美術館から帰ったあと、ワンタローさんに会う前の頃のことです。
インターネットで万華鏡に関する情報を探していたら、広島の百貨店で「大万華鏡展」があっていました。またあのオイルタイプ万華鏡を見たい…そう思った私は新幹線に乗っていました(思いついたら吉日ね)。

銀座のヴィヴァンさんは万華鏡専門店で、日本各地で万華鏡展を開催されています。
社長のゴーさん。

福岡から広島まで万華鏡展を見に行ったご縁で、毎年福岡で開催され万華鏡展では私の万華鏡アートを飾らせてもらっています。
そして東京・渋谷の文化村でも万華鏡アートを展示させていただきました。

↑渋谷にて。日本の有名な万華鏡作家さんがこんなに集まることは珍しいです。そしてちゃっかり私も(笑)。
でもあれ?日本の万華鏡界の第一人者、山見先生がいない。

↑山見浩司先生。私が手に持っているのは「心と体が軽くなる万華鏡ブック」です。

万華鏡が癒しのツールであるということは認められてきました。
この美しさ、作る楽しさをまだまだ多くの方に知っていただけるといいなと思っています。

令和の時代、天皇陛下や皇后さまが同世代となられたことに、少し戸惑いを感じています。
それはそうですよね、平成を振り返っただけで3編にも別れてしまうほど、長く生きてきたんですもの。

楽しいことばかりではなく、悩んだり落ち込んだりすることもたくさんあります。
ここに書ききれることだけが私ではなく、人はみないろいろな側面を持っています。年齢や世代によってやるべきことや役割も変わってくることでしょう。

でも人は、幸せになるために生まれてきています。この地球でできる経験がどんなものか、楽しみ続けていきたいと思っています。
私にできる事があれば、自分ではわからないので教えてくださいね♪
万華鏡の模様のように、一期一会の輝きを楽しんでまいりましょう~。