パステルを描いているとき、みなさんは何を考えていますか?

私は一人で描いているときには特に何も考えず、大好きなパステルに没頭しています。
(講座の時は手順とかいろいろと考えていますよ笑)

没頭して描いている時はほとんど「無」なのですが、たまにふっとある出来事や光景や思いが湧いてくることがあります。
それは時によって違っていて、前に住んでいた家の近くのスーパーマーケットだったり、
「この坂、どこの道だったっけ?」というような特別ではないことなのです。

それが何なのか答えは分かりませんが、やはりなにか意味はあるのだろうと思います。
その時に感じていた消化されない感情か、それとも単なるノスタルジーなのか…。
その理由を無理に探すことはしません。きっとパステルを描くという癒しの行為のなかで、脳が反応してなにかを整理してよい方向へ導いてくれているのだろうと思うのです。

描くことに夢中になると、時間が過ぎていくことも忘れてあっという間に時間が経ちます。
パステルは指を直接使って塗ることもあり、とても効果的に無心になることができます。
それはまるで瞑想のようです。
脳科学会も瞑想の心身に対する効能を認めていますが、パステルを描くことにも癒しやストレス軽減の効果があると思います。パステルを粉にして絵を塗る、ただそれだけでも十分です。

「画家は長生き、作家は短命」
という言葉があります。真偽のほどは定かではありませんが、絵を描く人は比較的長生きの方も多いようですね。

さて、特に長生きしたいというわけではありませんが(笑)、気持ちをゆったりと今日も色と遊ぶようにパステルと向き合うのです。